『五重塔を製作中の仲道さん』
□ 間もなく80歳を迎えるという仲道益雄
さんが入会してから1年が経とうとして
います。比較的高齢での入会ですが、入会
の動機についてお尋ねしました。
長年、神社仏閣の内装や船舶の艤装(ぎそう)工事(こうじ)に携わってきましたので、モノを作るのが大好きですし、得意です。そのような関係で、小学校や子どもさんの集会から、竹とんぼや手作り鉛筆教室・粘土細工の、モノ作り教室の講師として招かれることがあります。
シルバー会員の手芸作品を拝見する機会がありました。歳も歳だし、体力を必要とする仕事や現場に出向いての作業は無理ですが、モノ作りなら私の特技や知識が活かせるのではないかと思って入会しました。
□ 今、どんな活動をしていますか。また、毎日をどのように過ごしていますか。
そして、将来の夢は?
皆さんの喜ぶ顔を見るのが好きな性分ですので、依頼があれば出来る限りどこへでも行くようにしています。
城南区の小学校では、主に竹トンボ作りや鉛筆作りを指導しています。ボランティアで訪問する高齢者の福祉施設では、腹話術や詩吟、南京玉すだれ、バナナの叩き売りなどを披露し、喜んでいただいています。もちろん、腹話術の人形や南京玉すだれに使う小道具も手作りです。
毎日、教室の講師や慰問をしているわけではありません。家内も紙工作が趣味ですから、出掛けないときは、夫婦揃って必ず何かを作っています。ですから、やることが何もなくて困るということはありません。
私が今、手がけているのは五重塔です。朝起きてから寝るまで作品作りに没頭します。自分で引いた縮尺図面を脇に、寸分の狂いもないように作りますから完成まで2~3週間は掛かります。
夢というほどではありませんが、出来る限り多くの人に、作品を観てもらいたいと思っています。そのためにも、会員作品を展示する常設会場の開設を心待ちにしています。